CrossConceptは、XHTMLのリスト2つから、それらを軸として表を構成するツールである。これによって、リストで表現された2つの考えをクロスチェックしたり、その操作を通してリスト自身の構成を検討することが、このツールの目的である。
構成した表や作成したリストは、XHTMLのtable要素、ul要素、ol要素、dl要素としてクリップボードに設定できる。
CrossConceptは次のような使い方を想定している:
- リストで表現された考えを、リストで表現された別の様々な考えとクロスチェックする。
- クロスチェックを通して、考えを表現するリストの構成を検討する
- 様々な考えをクロスさせることで、新たな発想を得る。発散的発想支援。
CrossConceptは、xfy Basic Editionのボキャブラリーコンポーネントおよびxfy Blog Editorの拡張コマンドとして実装した。
図1 CrossConceptの構成
4.1.1. CrossConceptの構成
CrossConceptではリストを軸として使って表を構成する。画面は大きく左右にリスト領域と表領域に分かれる。(図1)
リスト領域にはリストが並ぶ。
表は、リスト領域中の1つまたは2つのリストを、軸として採用して構成される。2つの軸は行または列軸に割り当てられ、軸は行列の見出しとして表示される。この割り当ては「Pivot」ボタンで交換できる。リストを軸として採用することと、それら軸を行列に割り当てることは区別される。
軸の項目の交点に当たる内容はエントリーと呼び、表のセル内に表示される。セルには複数のエントリーが表示されることがある。このため、セルとエントリーは区別する。
エントリーにはカテゴリーを割り当てることができる。カテゴリーにはリスト領域のリストを使う。
また、エントリーを1クリック、2クリックで入力するクイックエントリー機能が用意されている。クイックエントリーの選択肢にも、リスト領域のリストを使う。
4.1.2. リストの4つの役割とクロスチェック
CrossConceptの最大の強みは、軸そのものをチェックし、改善するときに発揮される。
CrossConceptでは、同時に最大4つのリストに、次の4つの中からそれぞれ役割を与えて、相互にクロスチェックすることができる。
- 表の2つの軸
- セル内のエントリーのカテゴリー軸
- セル内のエントリーを手早く入力するときの選択肢軸
左領域のリストを選択して、右領域の各部分にドラッグ&ドロップすることで、リストに役割を与えることができる。
最小1つのリストからCrossConceptを使うことができる。典型的な例をあげると:
例1:
- 1つの軸で1次元の表
- 例えば、海外旅行の持ち物チェックリスト
例2:
- 2つの軸で2次元の表
- 車の各車種に似合う色は?など。CrossConceptの基本形。
さて、クロスチェックには大きく2種類ある:
- セルを埋めるチェック
- 軸は疑わず、セルを埋めようと頭を使うチェック作業。海外旅行の持ち物チェックリストは、たいていこの使い方。
- 軸そのものをチェック
- セルを埋める作業を通じて、軸そのものを疑うチェック作業。そもそも、車種の分類はこれでよいのか?あるいは、このような分類が適切なのはどんな場合?何とつき合わせる場合か?虹の七色ではないとすると。
この後者、つまり、軸そのものをチェックし改善する作業が、CrossConceptが強みを発揮するところである。
- 軸そのものへの疑いをインスパイアすること。
- 疑う対称の軸に4つの役割を持たせて、4つの視点から疑うことができること。
- この疑う作業にWebページから最大3つの軸を動員することができて、これらの軸は元のWebページでリストになってさえいればよいこと。
参考