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3. 設計指針

筆者は、概念操作を外在化する様々なワードプロセッサーが、実際に数多く提供されること望んでいる。そこで、このようなソフトウェアの設計指針を示すことにする。

3.1. 概念操作の外在化

このようなソフトウェアの特徴を設計指針という観点から整理すると次のようになる。

(1) 代わりに思考するソフトウェアではない。

概念操作そのものを自動的に行ってしまう、つまり、代わりに思考するソフトウェアを設計するのではない。

これは、取り組む順番として、まず概念操作を外在化することに取り組んだ方がよいということである。そのようなソフトウェアを否定するのではない。

(2) 概念を外在化するのではない

そこにことばがあれば、既に概念は外在化されているのであるから、これについてさらに悩むのは、後回しにしてはどうか、ということである。

(3) 概念操作の結果を外在化するのではない

思考の結果を記述するソフトウェアではない。お絵かきツールではない、ということである。

定評のある図解表現はいくつもある。それらは、一定の思考方法を含んでいて、概念操作を見いだすヒントになる。しかし、それら図解の清書エディタを志向するのではないことに留意したい。

3.2. 形のあるアウトプット

何かが判って終わり、ではなくて、判ったことを何か形のあるものに反映できるソフトウェアとする。理由は2つある。

  • 概念操作を職業とする人々の仕事の成果
  • 判るということと、行動すること

ビジネスパーソンは、アウトプットで評価される。苦労したことではなく、問題提起ではなく、ソリューションまたはその提示で評価される。

判って終わりのソフトウェアは、判った気になるだけのソフトウェアになりかねない。

(TBD)

3.3. 標準データフォーマット準拠

標準データフォーマットとの相互運用性を確保する。特にインポート/エクスポートの発想を止め、標準データフォーマットを直接サポートする。

概念というのは単独であるものではない。他者の概念を知って、自分の概念を得て、それを発信する。この流れは概念にとって本質的である。

3.4 単機能のソフトウェア

(TBD)

3.5 CrossConcept、Template It!の試作

概念操作を外在化するソフトウェアとして、CrossConcept、Template It!という2つのソフトウェアを試作した。

目次

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