「ことばを処理するもの: ワードプロセッサー」では、Deep Reference Liteと従来のアイデアプロセッサーなどとの違いが見えません。
気持ちや考えを表現する文章構成の練り上げ方には、次の2種類があると思います:
- 内から攻める
- 文章構成の内部構造をビジュアルに表示し、構成の組み替え操作を直感的で容易にすることで、構成の質を高めようとする取り組み方。独りヒマラヤの山奥にこもって修行するイメージ。従来のアイデアプロセッサーが該当するのではないか。
- 外から攻める
- 他者などの様々な考えとつき合わせることで、文章構成の有効性や不足を浮かび上がらせ、質を高めようとする取り組み方。Blogで発信、コメント、トラックバックするイメージ。例えばDeep Reference LiteやCrossConceptが該当するのではないか。
さて、一方でわたしは、オフィスソフトなど、人と直接インターフェースを持って人々のコミュニケーションを支援するソフトウェアは、次の5つの方向性で発展していくと考えています(これについては、また別途):
- より身近なところで、
- きめ細かく、
- 豊かな情報の発信を支援し、
- 受け手側での活用をも助け、
- かつ、第3者が参画する道も拓く。
で、先ほどの分類とこの5つの方向性を、ざっとつき合わせてみましょう。
内から攻める | 外から攻める | |
---|---|---|
より身近なところで | ○ | |
きめ細かく | ○ 考えに即したビジュアル | △ |
豊かな情報の発信を支援し | △ | ○ |
受け手側での活用をも助け | ○ | |
第3者が参画する道も拓く | ○ e.g) 知識ベースとしての リストサービス |
こう考えてみると、Deep ReferenceやCrossConceptは、コミュニケーションを前提にしてこそ力を発揮するツールということでしょう。でもって、そもそも気持ちや考えを表現するのは、コミュニケーションを前提にしてこそでしょう。
ちなみに、「知識ベースとしてのリストサービス」というのは、例えばcheck*padの、特に「注目公開リスト」のことです。ToDoリストが十訓や4原則といった教え・ノウハウに成長していくさまを、知識ベースと見てのことです。「全国の今日の最低気温データがリストで返ってくる」といったものを想定してるのではありません、念のため。
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