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December 3, 2006

年表をマシン処理可能にする意義

年表をマシン処理可能にすると、どんな嬉しいことがあるのか?

年表は、ひとに、主観的に見てもらうために、意図的に作って提供するモノなんですね。

自分史、経歴、自社の製品と

  • 地域の歴史と自分史を
  • 技術の歴史と自分の経歴を
  • 技術・製品の歴史と自社の製品の歴史を

過去だけじゃない

  • キャリアプラン
  • 地球温暖化の見通しと引退後の生活
  • 将来の見通しやトレンドと自分たちの製品計画をあわせてみる
  • ニュースリリース中のイベント告知
  • 製品の出荷スケジュール

Microformatの処理

そんなに難しくない。

class属性なので

class属性は空白で区切った複数の単語で構成するので

@class = 'event'

ではなく

contains( concat( ' ', @class, ' ' ), ' vevent ' )

で判定する。

property指定が重なることも

<xvcd:value-of select="descendant::*[
 contains( concat( ' ', @class, ' ' ), ' dtstart ' ) ]/@title"/>

ではなく、

<xvcd:value-of select="descendant-or-self::*[
 contains( concat( ' ', @class, ' ' ), ' dtstart ' ) ]/@title"/>

で。

なぜ、重なるの?…

スキーマ

  • Microformatは"human readable first"
  • これは重要、導入しやすさ、導入されやすさ。

では、こんなのはどうするの?

2つのイベントが1つの日付を共有している:

1999年
第1回 XML開発者の日
一太郎Arkを無料ダウンロード開始
<abbr class="dtstart" title="1999-03-13"></abbr>
<span class="summary">第1回 XML開発者の日</span>

summaryの中に日付が埋め込まれている:

仙台都市圏の人口は,平成22年には,平成7年よりも22万人多い160万2千人に達する。

<li class="vevent">
 <span class="summary">仙台都市圏の人口は,
  <abbr class="dtstart" title="2010-01-01">平成22</abbr>
  には平成7より22万人多い160万2千人に達する。
 </span>
</li>

入れ子はどうなのよ?

あるいは、descriptionの構造

「第九回XML開発者の日」のページ

見かけ上、イベントの開始・終了日付が交差している:

  • 1987年: ○○製作所入社
  • 1989年: OSI接続実験
  • 2004年: ○○製作所退社
  • 「入社」と「退社」は別のイベントでしょう。
  • 一方、「○○製作所勤務」というイベントであれば、見かけ上も交差することはない。
  • つまり、この問題は存在しない、…のかもしれない。

REST的にどうよ?

  • 「年表」がURLを持つようになること。
  • イベントDBから絞込み検索して年表を構成するのとの違い。

日付型

1970年より前のイベントも処理する。

普及

authoring環境がちょっと進化すれば、従来どおりの年表担当者 -- たとえば自治体の総務課 -- だけで対応できるハズ。

  • HTMLエディタ
  • Blogエディタ、など
  • …などなど

このauthoring環境の進化は、簡単なハズ。…上記のスキーマ問題にもかかわらず。

  • HTMLエディタ
    • 文字列に書式を設定する処理の延長
    • 上位にsurrounding elementを探す
  • Blogエディタ、など
    • イベント(hCalendar)テンプレート
    • 様々なウィザード
      • 自分史ウィザード
      • トレンドウィザード
      • 製品計画ウィザード

一方、イベントDBから絞込み検索して年表を構成しようとすると、担当者・運用から変えなくてはならないだろう。

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Syndy

Syndyとは

Syndy Chronicle = Syndy + Chronicle

  • Syndyは、OPMLベースのアプリランチャー
  • OPML編集機能も
  • RSS/AtomフィードやXHTML文書のグループに対して、ユーザーが、アプリケーションを適用するためのインタフェース

他の応用

このプレゼン。

ビューの切り替え

Windowsエクスプローラーのanalogy

違いは、ファイル共有 v.s. メモリ(DOM)共有。

この結果、単機能で、使い捨てレベルのコンポーネント群。

まとめ

Syndy Chronicleは、年表ビューア/エディタです。

Syndy Chronicleは、hCalendarまたはhResumeでXHTML文書の中に記述されたイベントを対象にしています。

AtomフィードやOPMLを使って複数の年表(XHTML文書)を指定することで、それらをマージして表示できます。

December 4, 2006

Web文書のusability、processability、re-usability、…

テーマ

Webドキュメント活用の新しいカタチ

これをなんと呼べばよいかが、マーケティング上の課題の1つ:

  • usability
  • re-usability
  • 2次利用
  • processability
    マシン処理可能なWebドキュメント

第56回DD研@米沢にて

デモ

新しいソフトウェアを通してコンセプトを紹介した。

  • Document Map
    • 既存のWeb文書に、後付で目次ナビを付与
  • Slide Show for XHTML
    • 報告書や論文の文書データそのままでプレゼンも
    • プレゼンの部品化
  • Deep Reference
    • Web文書のリストを表形式でクロス参照
  • Word Count
    • リアルタイムに単語数、文字数をカウント

Web制作における概念

文書を構造化することでWebサイトにメリットが発生する…

  • SEO対策
  • アクセシビリティの向上
  • 文書情報の更新性の向上
  • データの流用

情報の再利用化とXHTML

  • 明日からすぐにXHTMLの記載されたデータを他のアプリケーションでも利用したい、ということはおそらくないと思います。
  • そろそろ、…情報の再利用化に対するアプローチ方法を真剣に考えても良い時期

XHTML 2.0のdesign aims

In designing XHTML 2, a number of design aims were kept in mind to help direct the design. These included:

  • More usability: within the constraints of XML, try to make the language easy to write, and make the resulting documents easy to use.

もっと使い尽くそう

  • 「読んで終わり」ではなく、後々まで使い尽くす
  • 後工程における1次資料の直接的関与を、ソフトで支援

最後まで、とことん使おう:

ナビゲーションだけではないusability:

情報のusability: 地図の場合

「地図」+「コンパス」+「スキル」⇒ 現場で役に立つ

  • 自分の位置が分かる
  • フィールドに持ち出して使いやすいように、折っても切れにくい、塗れにくい地図。
  • …もちろん、地図は部屋で眺めていても楽しいが…

小説でも…

優れたビジネスリーダーが司馬遼太郎の小説やビジネス書を読むのには理由がある。彼らは他者の成功と失敗の体験を自分の立場やケースに置き換えて考え、学び、実践する能力を身につけているからだ。

  • 「自分の立場やケースに置き換え」る
  • 道具(コンパス)は?、道具を使いこなすスキルは?それら道具やスキルを適用しやすいしくみは?
  • 未開拓の「文書のusability」

処理可能な年表とその意義

処理可能な年表とその意義

処理可能な年表とは、年表記述の意味をとらえてコンピュータ処理が可能なものを指す。たとえば、次のようなことが可能である:

  • 年表中の「年」を単なる文字列ではなく日付型の年として処理することで、過去から現在へ、あるいは現在から過去へと整列の向きを変える。
  • 複数の年表をマージして、一つの年表とする。
  • 自治体のホームページでは、その地域の歴史が年表として掲載されているのをよく見かける。
  • これには、その地域の歴史を共有することで、その地域への一体感を深める狙いがあろう。
  • 処理可能な年表は、この効果を高める。

自分史、経歴、自社の製品と:

  • 地域の歴史と自分史を
  • 技術の歴史と自分の経歴を
  • 技術・製品の歴史と自社の製品の歴史を

過去だけじゃない

  • キャリアプラン
  • 地球温暖化の見通しと引退後の生活
  • 将来の見通しやトレンドと自分たちの製品計画をあわせてみる
  • ニュースリリース中のイベント告知
  • 製品の出荷スケジュール

さらに…

  • 第3者から見ると、
  • どんな年表を参照しているかで、その人が見える
  • 同じ年表を参照してる人たちは、バックグラウンドやビジョンを共有している
  • 人と人のつながりが見える

イベント記述とmicroformats principle

イベント記述のデータフォーマット

microformats方式によるhCalendarhResumeが、上記の意味で処理可能な年表をWebにもたらす、有力な手段ではないか。

なぜなら、従来のWebにおける年表掲載のワークフローを変えずに済む可能性が高いからである。

イベントやスケジュールをコンピュータで処理することは従来から可能であったが、これらを処理するソフトウェアは、Webブラウザほどには一般化していない。すなわち、

  • スケジュールソフトは従来から存在している。
  • また、iCalendarというデータ形式が規格化され、メジャーなスケジュールソフトは、この形式でスケジュールをインポート/エクスポートすることができる。

それにもかかわらず、たとえば自治体の年表やイベント告知がこれらのフォーマットで公開されるにはいたっていない。

これらとmicroformatsとの違いはmicroformats principleに端的に表現されている。

Microformats principle

Microformatsの原則には次が含まれている:

design for humans first, machines second

  • be presentable and parsable
  • visible data is much better for humans than invisible metadata
  • adapt to current behaviors and usage patterns, e.g. (X)HTML, blogging
  • ease of authoring is important

これによれば、Webへ年表やイベントを告知するワークフロー、すなわち担当部署や手順、担当者のITスキルが確立していれば、それを変えることなく、microformatsによる年表やイベント告知が実現する可能性が高い。なぜならば、

  • 人が目で見て判断できる年表についてワークフローが確立していて、
  • その年表の見かけを崩さなくてよいのであれば、
  • この年表に機械処理可能な情報を付加しても、公開作業において人の判断や行動を損なうことはないからである。
  • そして、そのような情報付加作業(authoring)が容易であれば、担当者に求められるITスキルにもさほど変更がない。

実際、そのような情報付加作業は容易であろう。すなわち、従来の(X)HTMLエディタがmicroformatsをサポートするのは容易であるし、それを利用者が編集操作するのも容易であると考えられる。microformatsのイベント記述形式であるhCalendarで見てみよう。

hCalendar

hCalendarでは、次のようにイベントを記述し:

<ul class="vevent">
  <li class="summary">第58回デジタルドキュメント研究会</li>
  <li>日 時:<abbr class="dtstart" 
    title="2006-11-30T13:00:00-0900">2006年11月30日(木) 13:00</abbr>-
    <abbr class="dtend" title="2006-11-30T17:30:00-09:00">17:30</abbr></li>
  <li>会 場: <span class="location">松下電工株式会社 
    <span style="font-weight:bold">東京本社</span></span></li>
</ul>

次のように表示される:

  • 第58回デジタルドキュメント研究会
  • 日 時:2006年11月30日(木) 13:00- 17:30
  • 会 場: 松下電工株式会社 東京本社

まとめ

  • Webで公開されている年表がコンピュータ処理可能になると、Webドキュメント利用の新しいカタチが現れる。
  • MicroformatsのhCalendarはこれを実現する可能性が高い。
  • 年表が、ここで述べたように処理可能となれば、物事をよりリアルに理解する助けになると期待している。

参考文献・サイト

[1] Syndy Chronicle
http://www.ne.jp/asahi/yamahige/green/syndy-chronicle/Readme-ja.html
[2] Microformats.org
http://microformats.org
[3] hCalendar
http://microformats.org/wiki/hcalendar
[4] hResume
http://microformats.org/wiki/hresume
[5] iCalendar
Request for Comments: 2445, Internet Calendaring and Scheduling Core Object Specification, November 1998.
http://www.ietf.org/rfc/rfc2445.txt
[6] Microformats principle
http://microformats.org/wiki/microformats#the_microformats_principles

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