Lynx Retrieverでリンクを逆に手繰る
Lynx Retrieverを改訂しました:
- タイトル:Lynx Retriever 0.4.0
- 日時:2008-07-04 23:00
- 詳細:
- 参照先に参照元を引き寄せて表示する機能を追加。
- 参照先・参照元の範囲を広げる・狭める操作を変更。アイコン[+]、[-]をクリックするようにした。
- 動作を安定させることができていないので、固定配置表示と絶対配置表示に蓋をして、使えないようにした。
文書の整合性や構成
自分のを実験台にします。例えば、次のプレゼン資料「文書内容の操作に見るマークアップの効果 - 解説 -」で使われている「通常の意味の文書」ということばの用法を見てみます。
- まず、Lynx Retrieverをxfy Basic Editionにセットアップします。
- URL「http://www.yamahige.jp/documents/2008-06-06_SigDD_66/20080606-SigDD-66_v3_20080704.html#term-ordinary」をコピーして、xfy Basic EditionのブラウズバーのURL欄に貼り付けて開くと、「通常の意味の文書」を説明した…と著者が思ってる箇所が表示されます。
- ボキャブラリーコンポーネントを「Lynx Retriever」に変えます。
- さっきの部分に⇒]が表示されています。ここをクリックします。
- すると、この部分へリンクしている、つまりこの部分を参照している6箇所が表示されます。これらは、文書内に登場する順番に並んでいます。
- 各部分の左側の[+]をクリックすると、そこに引き寄せて表示する範囲が広がります。[-]をクリックすると狭まります。右肩の[x]をクリックすると、引き寄せた全体が消えます。
で、どうすかね…。こうして見ると、「通常の意味の文書」という概念がまだまだすんなりとは呑み込めない気がします。それは、「通常の意味の文書とは、○○である。」という直接的な書き方をしてる部分がないから、かもしれません。この書きっぷりを良しとするかしないか…。
…ってなことを、検討する役に立てるためのツールなんです、Lynx Retriever。
つまり整合性といっても、数字が合ってるか?とか、リテラルに同じ内容を機械的にリンク挿入するとか、そういう整合性ではありません。もちろん、それはそれで重要な整合性です。ここでは、意味的な整合性をさしています。
また、内容の構成といっても、目次的な構成ではありません。概念をどのように導入して、どう使っていくか?といった構成ですね。
今後
それらを踏まえると、引き寄せた箇所に直近の見出しも合わせて表示した方がよいかも。SayYes!でやってるみたいに。
また[+]や[-]で、引き寄せて表示する範囲を広げたり狭めたりできますが。このアルゴリズムも改善の余地が…かなり広いですね(^_^;)。いまは、[+]をクリックすると親要素に広がるので、いきなりページ全体に広がったりします。これを、兄弟姉妹の範囲で1つずつ広げるとかしないと。