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June 2008 Archives

June 7, 2008

対訳エディターにタグダイレクト機能

対訳エディターを改訂しました。

タグダイレクト機能

タグダイレクト機能とは、わたしが勝手にとりあえず付けた名前です。これから、他のツールにも組み込んだり、xfy Blog Editorの拡張機能版も作ろうと思います。xfy Blog Editor版の方が、融通がききそう。

タグダイレクト機能は、ソースにあたるタグ付きテキストをキー入力すると、カーソル位置に、それに該当するノードを作成してくれる、というものです。これを使うと、こんなことができます:

  • 入力がサポートされていない要素、例えばem要素などを入力できる。
  • style属性値などをダイアログを介さずに入力できる。

これだけだと、XHTMLのソースを直接書ける人向けの、オプショナルな入力手段って感じですが、もっと重要な用途はこれ:

  • ATOKと組み合わせて、タグ付き単語登録・入力したり、タグ付きで用語統制する。

XHTMLソースの知識は、辞書を作る人が持っていればよいのです。タグダイレクト機能で入力するときにちらっとタグが見えますが…まぁ、気にしない。

このページは xfy Blog Editor を利用して作成されました。

June 8, 2008

タグダイレクト

というわけで、タグダイレクト - Tag Direct for xfy Blog Editorを公開しました:

  • タイトル:タグダイレクト 0.3.0.20080607
  • 日時:2008-06-07 23:00
  • 詳細:タグダイレクトは、xfy Blog EditorのWYSIWYGモードで、ソースモードのようにしてタグを直接入力する拡張コマンド。ATOKを使って、タグ付き文章入力を簡単で正確にするのが狙い。

能書きはこちら: 「対訳エディターにタグダイレクト機能」。

けっこうシンプルなソース、正味100行弱。1日でできた。でも、ドキュメント書いたりで、さらに半日かかった…。

このページは xfy Blog Editorタグダイレクトを利用して作成されました。

June 10, 2008

xfy Blog Editorでも「タグ付きテキストを変換」: タグダイレクト

早速、要望をいただいたので、タグダイレクトを改訂して、xfy Blog Editorでも「タグ付きテキストを変換」ができるようにしました。

  • タイトル:タグダイレクト 0.3.1
  • 開始日時:2008-06-10 03:00
  • 詳細:xfy Blog Editorでも、「タグ付きテキストを変換」機能を使えるようにした。

実際、入力を始める前に、タグダイレクト開始コマンドを忘れることがあるんですね。この記事の最後の「…タグダイレクトを利用して…」を入力したときもそうでした。アンドゥーしてやり直しは悲しいので、打ち込んでしまったものは活かしたい、ということで。

タグダイレクトが一番役に立つのは、タグダイレクト自身の説明文だったりもします。

ところで…

こういう小ネタをもっと公開していこうかな、と思うこの頃。自分の仕事用の便利ツールはいくつかあるんですよね。

それと、こういったものの作りの解説記事も。

タグダイレクトの作り

マークアップとしてではなく通常の文字列として書かれたXML文書 -- それをタグ付きテキストとタグダイレクトの説明では呼んでいますが -- をxfyのDOMに変換するのは、function:xml-string-to-dom関数がやってくれるので簡単です。

タグダイレクトの課題は、その関数を利用するUIの工夫です。

ダイアログを出すのが最も簡単な -- 特にxfy Blog Editorで使うための -- 解だと思います。でも、師匠に「ダイアログはいやだ、できるだけ《近い》ところで処理して」と、ダイアログを却下されてしまったんですよね。わたし自身も、いやだし。で、いまの作りになっています。

このやり方は、他にも応用がきくと思うんですよね。…いつか、どこかで書きます。

このページは xfy Blog Editorタグダイレクトを利用して作成されました。

June 20, 2008

「文書内容の操作に見るマークアップの効果」発表資料

2008年6月6日に第66回デジタルドキュメント研究会で発表した「文書内容の操作に見るマークアップの効果」の発表資料を公開しました:

文書内容の操作に見るマークアップの効果 - 解説 -

概要

マークアップを利用するには次の2つのアプローチがある:

意味駆動型

マークアップの意味や構造を具体的かつ厳密に設計し、意味に従って処理させる従来のアプローチ。正確、高速、大量、自動的にプログラムで処理することが目的。意味や構造を標準化して、システム間で相互運用を図る。

意味与奪型

または「区切りそのもの利用」。マークアップから意味を剥奪した区切りそのものをベースにすることで、対話的な編集の操作性、創造性を高め、深い読みをもたらす。

通常の意味での文書には次の特徴がある:

《読み》《書き》の試行錯誤
文書を書くときも、読むときも試行錯誤する。試行錯誤を非効率で悪いこととは見なさず、むしろ肯定的。
マークアップが未定、不定
文書を構成する要素の区切りや意味が未定、不定、または隠蔽されている。試行錯誤して書きながら、あるいは読みながら、これらが確定していく。

通常の意味での文書には意味与奪型のアプローチが向いている。

>> 詳細…

タグダイレクトで即変換

タグダイレクトに文字入力したらすぐに変換するコマンド・拡張コマンドを追加しました。

  • タイトル:タグダイレクト 0.3.2
  • 日時:2008-06-19 23:00
  • 詳細:文字入力されると即、変換するコマンドを追加した。

慣れてくると、IMEに単語登録したタグ付きテキストを入力する場合、IMEで確定してから、タグダイレクト側でもう一度ENTERキーで確定みたいなことをするのは面倒ですよね。これをスキップする「タグ付きテキスト入力」を開始するコマンドを作りました。

June 29, 2008

長いタグ付きテキストとTips: タグダイレクト

タグダイレクトを改訂しました:

  • タイトル:タグダイレクト0.3.3
  • 日時:2008-06-28 23:00
  • 内容:長いタグ付きテキスト入力時の振る舞いを改善。

また、長いタグ付きテキストの利用法など、使いこなしの工夫を「タグダイレクトTips」として少しずつ書いていこうと思います。

長いタグ付きテキスト

長いタグ付きテキストを入力しようとするとエラーになることがありました。それを改善した…つもりです。

で、ここからはコーディングの話なのですが…

実験。改行の入らない数百文字のタグ付きテキストを用意して、uxc:Tag_Direct実行してからコピペなどで一気に入力、その後でENTERキーを押さずに、取り消し(undo)してみます。すると、一気に戻らずに何回かに分けて入力した文字列が消えていきます。…う~む、見かけとは異なり、実際の処理では、何回かに分けて入力されているのではないでしょうか?それで、即変換するuxc:Tag_Direct_Right_Nowを使う場合には、全部入力される前の中途半端なタグ付きテキスト(XML)を解釈(パーズ)することになって、文法エラーになっているのでは?

…という仮説をもとに、変換の実行を500ms遅らせてみました。変換して挿入する部分をコマンドとして切り出し、instruction:postインストラクションで実行します。

これで、わたしのPCやMacでは、

  • 長いタグ付きテキストでも
  • また途中に改行が入っていても、

うまくいくようになりました。その代わり、短いタグ付きテキストでも、変換に一呼吸かかる感じになってしまいました。

いずれ、このあたり、自分の環境や用途に合わせて調整できるようにしようかと:

  • ユーザーが、変換実行の遅延時間を調整できるようにする
  • ユーザーが、変換キーを変えられるようにする。例えば、ENTERではなくて、Ctrl+ENTERにするとか。

実用に近づく反面、コードがだんだん判りづらくなりますね…(^^;)。そのうち、わたしの限界を超えると思います (^^ゞ。

June 30, 2008

対訳エディター 0.7.3

タグダイレクトの改訂を対訳エディターにも反映しました:

YAMAGUCHI Taku
(FAMILY Given)

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